▼夏貸文庫/表紙 >
案内 >
まめ辞典 |
和文の号数活字
日本で明治から昭和にかけて使われた活字の大きさの基準。
ボディーのサイズを号数制にした活字。
(ボディー:活字の字面の突起部を除いた角柱の部分)
初号、一号〜八号の9種類。
五号(鯨尺の一分:約3.79mm)を基準とし、その8分の1を最小単位とする。
明治初年、本木昌造の考案による。途中で規格が変更されている。
今のJIS規格「JISZ8305 活字の基準寸法」では1ポイントを0.3514mmとし、10.5ポイント(約3.69mm)の8分の1を基準にし、小さいほうから3、4、6、8(基準)、10、12、16、20、32倍にした大きさとする。
※ただし「JISZ8305 活字の基準寸法」では号数の表記は行われず、このサイズの活字は使わないように注釈される。
五号(10.5ポイント)が書籍の本文の文字の大きさの標準とされる。
八号は六号のフリガナ用として明治の末に作られた。
二号は五号の倍、三号は六号の二倍。
現在では号数活字は印刷にはあまり使われないが、ハンコ(スタンプ)の文字の大きさに号数が使用される。
※現在印刷での書体のサイズはポイント指定が主。
写植(写真植字)の全盛時代には級数がよく使われた。
号数 | ポイント数 | 活字の1辺の大きさ | 備考 |
---|---|---|---|
初号 | 42ポイント相当 | 1辺約14.75mm | 五号の32/8 |
一号(1号) | 27ポイント相当 | 1辺約9.2mm | 五号の20/8 |
二号(2号) | 21ポイント相当 | 1辺約7.37mm | 五号の16/8 |
三号(3号) | 16ポイント相当 | 1辺約5.54mm | 五号の12/8 |
四号(4号) | 13ポイント相当 | 1辺約4.75mm | 五号の10/8 |
五号(5号) | 10.5ポイント相当 | 1辺約3.69mm | 五号の8/8(基準) |
六号(6号) | 8ポイント相当 | 1辺約2.77mm | 五号の6/8 |
七号(7号) | 5.25ポイント相当 | 1辺約1.85mm | 五号の4/8 |
八号(8号) | 4ポイント相当 | 1辺約1.38mm | 五号の3/8 |
[2009/12/12]
無断転載禁止/リンクはフリーです
Copyright(C) 2001-2009 詞己 All rights reserved.