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和文の号数活字

日本で明治から昭和にかけて使われた活字の大きさの基準。
ボディーのサイズを号数制にした活字。
(ボディー:活字の字面の突起部を除いた角柱の部分)
初号、一号〜八号の9種類。
五号(鯨尺の一分:約3.79mm)を基準とし、その8分の1を最小単位とする。
明治初年、本木昌造の考案による。途中で規格が変更されている。

今のJIS規格「JISZ8305 活字の基準寸法」では1ポイントを0.3514mmとし、10.5ポイント(約3.69mm)の8分の1を基準にし、小さいほうから3、4、6、8(基準)、10、12、16、20、32倍にした大きさとする。
※ただし「JISZ8305 活字の基準寸法」では号数の表記は行われず、このサイズの活字は使わないように注釈される。

五号(10.5ポイント)が書籍の本文の文字の大きさの標準とされる。
八号は六号のフリガナ用として明治の末に作られた。
二号は五号の倍、三号は六号の二倍。

現在では号数活字は印刷にはあまり使われないが、ハンコ(スタンプ)の文字の大きさに号数が使用される。
※現在印刷での書体のサイズはポイント指定が主。
 写植(写真植字)の全盛時代には級数がよく使われた。

号数ポイント数活字の1辺の大きさ備考
初号42ポイント相当1辺約14.75mm五号の32/8
一号(1号)27ポイント相当1辺約9.2mm五号の20/8
二号(2号)21ポイント相当1辺約7.37mm五号の16/8
三号(3号)16ポイント相当1辺約5.54mm五号の12/8
四号(4号)13ポイント相当1辺約4.75mm五号の10/8
五号(5号)10.5ポイント相当1辺約3.69mm五号の8/8(基準)
六号(6号)8ポイント相当1辺約2.77mm五号の6/8
七号(7号)5.25ポイント相当1辺約1.85mm五号の4/8
八号(8号)4ポイント相当1辺約1.38mm五号の3/8


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[2009/12/12]
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