文房具・画材《絵筆・画筆》
■絵筆・画筆の種類
◎絵筆・画筆とは……
絵を描くのに用いる道具。片手で持てる大きさの竹管または木製またはプラスチック製の軸の先に、動物の毛(天然毛・獣毛)あるいは合成繊維(ナイロン)の毛を束にしてつけた筆記具。
水で溶いた墨・絵具などを穂先に浸透させて、紙や布などに塗布する。
毛先の形による絵筆の分類
毛先の材料による絵筆の分類
用途による絵筆の分類
特殊系の絵筆
商品ラインナップリンク
穂の太さを示す号数は各メーカーによって基準が異なる。
洋筆……西洋画用筆。毛と柄の接続部分が金具で止めてある。
和筆……日本画用筆。柄に直接、毛が植えてある。
■丸筆(ラウンド)
〔洋筆〕丸い筒状になった筆。
水彩画の基本の筆。細い線から広い面まで使用範囲が広い。
乾いた状態では毛先が広がったものでも、水を含むとまとまる。
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■平筆(フラット)
〔洋筆〕毛先が平らになった筆。
広い部分で面を塗ったり、細い部分でシャープな線を引いたりできる。
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■フィルバート
〔洋筆〕平筆の変形。平筆の両角を落としたような楕円形の毛先の筆。
平筆と丸筆の特性を兼ね備える。
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■アンギュラー
〔洋筆〕平筆の変形。毛先が斜めにカットされた筆。
平筆よりさらにシャープな線が引ける。円や曲線を引くのに便利。
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■ファン
〔洋筆〕平筆の変形。毛先が扇状に広がった筆。
流れる毛先を表現したり、輪郭線や画面をぼかしたりする。
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■彩色筆
〔和筆〕丸い筒状になった筆。
日本画の基本の筆。細い線から太い線まで幅広く使える。
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■隈取筆(くまどりふで)
〔和筆〕丸い筒状になった筆。
毛が短くコシが強いのでぼかしが得意。
空を描くのによく使われる。
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■面相筆(めんそうふで)
〔和筆〕毛が長く細い丸い筒状になった筆。
細い線を描くのに使う。絵具をたくさん含めて長く描ける。
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■ナイロン毛
プラスチックの一種の合成繊維。別名:ポリアミド(PA)。
安価で水洗いに強く手入れが楽。
保水力が良くない。
学童用水彩絵具から、アクリル絵具にも使える。
■馬毛
ウマ(馬)の毛。
筆用として安価でポピュラー。
保水力が良くない。
西洋画・日本画に使われる。
■リス毛
リス(栗鼠)の毛。
やわらかく水の含みがいいので使いやすく汎用性がある。
水彩画・油絵用。
■セーブル
テン毛・イタチ毛。
弾力・穂先のまとまりがよく、水の含みが良い。
とくにコリンスキー(テンの一種)は水彩画用最高級品種。
◇水彩筆
水彩画に用いる筆。
水含みがよくやわらかく弾力性がある毛が求められる。
安価なのは馬毛、高級なのはリス、タヌキ、イタチなど。
とくにテンの一種のコリンスキーの毛を使ったコリンスキーセーブルは最高級とされる。
使用後は水で洗う。トリートメント効果のある専用のブラシクリーナーもある。
◇油彩筆
油彩画(油絵)に用いる筆。
水彩画と同じ馬毛、タヌキ毛のほか、水彩筆より硬めのブタ毛など。
使用後は専用の筆洗油(ブラシクリーナー)で絵具を落とす。
◇アクリル筆
アクリル絵具に用いる筆。
絵具によって毛が傷みやすいので、廉価なナイロン毛を使う。
使用後は溶剤や専用ブラシクリーナーで洗浄する。
◇水墨画筆
墨を使った水墨画・書道に用いる筆。和筆。
竹の軸に動物毛(ヒツジ・イタチ・ウマなど)を穂先に使う。
広い面を塗るのは幅の広い刷毛を用いる。
■筆ペン・筆ぺん
書道用の筆にインクカートリッジを装着した筆記具。
インクの色は墨・薄墨のほかカラーもある。
ナイロン毛の毛筆と、フェルト製の穂先(サインペンタイプ)がある。
インク(墨汁)は水ににじむ染料系と乾くと耐水性になる顔料系に分かれる。
■水筆(みずふで)・みず筆
本体のカートリッジ部分に水を入れて、穂先に水を送る。穂先はナイロン毛。
水入れを用意しなくても、手軽に水彩絵具の彩色ができる。
水彩色鉛筆や水性マーカーで塗った部分をぼかすことができる。
色を変えるときは穂先の絵具をティッシュや布でふき取る。
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