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文房具・画材《黒鉛鉛筆》

鉛筆(Pencil)

黒鉛と粘土との粉末の混合物を高熱で焼いて芯を造り、木の軸にはさみ、芯先を削り出して使う筆記具。
ペンシル(pencil)。黒鉛鉛筆。黒鉛芯鉛筆。
軸の断面は一般に正円または正六角形。
色鉛筆は顔料を固めて芯をつくり木の軸にはさんだ画材で、黒鉛鉛筆とは別物。

書いた線を消しゴムで消すことが可能で、絵画の下書き、ラフスケッチに使われる。
筆圧や線の描き方で濃淡を付けやすく、絵画の勉強の基礎となる鉛筆デッサンに使われる。

▼類似品
色鉛筆・シャープペンシル・コンテ

《関連ページ(外部リンク)》
ボクも!ワタシも えんぴつ(鉛筆)大好き 日本鉛筆工業協同組合
鉛筆の歴史、JIS(日本工業規格)、削り方など子ども向けに解説

鉛筆の規格

《JIS(日本工業規格)の規格》
長さは17.2cm以上。軸の直径は8mm以下。

芯の硬度は17種類。
9H・8H・7H・6H・5H・4H・3H・2H・H・F・HB・B・2B・3B・4B・5B・6B

HBを芯の濃淡及び硬さの基準とし、同一銘柄の中で9Hから6Bにいくに従って軟らかくなり書いた線の濃度が増す。
メーカー・ブランドによって濃淡の基準は異なるので、同じ硬度表記(HB、2Bなど)でもメーカーによって実際に書いた線の濃度に違いがある。

H=Hard(ハード/硬い)
B=Black(ブラック/黒い)
F=Firm(ファーム/ひきしまった)

JIS規格外の10B〜10Hの独自規格の鉛筆を市販しているメーカーもある。

鉛筆の長所と短所

◆鉛筆の長所
安価で入手・保存がしやすい。
書いた線を消しゴムなどで簡単に消せる。
筆圧や線の描き方で濃淡を付けやすい。

◆鉛筆の短所
黒一色で色のヴァリエーションがない。
芯の粉が落ちやすく、長期保存に向かない。

鉛筆の使い方の例

鉛筆デッサンではナイフを使って芯を長めに削り出す。
一般的な作業の流れとして、中間の濃度の鉛筆でおおまかな形を取り、濃い鉛筆で影をつけ、仕上げに薄い鉛筆で書き込みする。
大まかに書くときは植え方鉛筆を軽くつかんで画面に対して鉛筆を寝かせて大きく動かす。
細かい部分を書き込むときは、普通の筆写のように鉛筆を立てて描く。
描いた線を手でこすらないように、薄い紙を右手の下にひいておくとよい。

鉛筆デッサン技法書

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[2009/03/19]
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