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十束亭日乗/雑記01

過去に公開していた小説サイト「十束亭」の日記ページのバックアップ。

2003年の記事

2003/11/10(月) ◆ 民子のことが忘れられない

「民子」を久しぶりに読み返しました。

「民子」は2000年に、マルハペットフード株式会社創立十周年記念CM用に浅田次郎氏が書き下ろした掌編小説です。
その後、CMの映像を使った写真絵本『民子』(角川書店)が出版され、CMで使われなかった浅田氏の書き下ろし小説「ポスト」「キャラとトモコ」の二本も併録されました。
短いけど印象的で、こんな素敵な話が書けたらいいなとずっと思っています。

「民子」では〈猫〉ということばがまったく出てきません。映像で猫が出てこなければ、〈民子〉は人間の女とも解釈できる話です。猫であろうと人間であろうと、陰から好きな人を支えるつつましい愛情物語は私の心の琴線に触れます。最近では山本周五郎の『小説日本婦道記』(新潮文庫)などいたく気に入っています。


2003/11/25(火)◆ フラン図書カード

明治製菓から図書カードが届きました。
明治製菓の「フラン」のサイトで、フランのパッケージに書いてあるシリアルナンバーを入力すると、1回輪投げゲームができます。輪投げが入ると、500円分の図書カードがもらえるのです。
2003/11/13(木)に当たり、本日郵送されました。
サイト上でゲームをして賞品がもらえる企画は外れてばかりなのに、珍しく当たりました。ものすごくうれしくて、ほくそ笑んでしまいます。
最近めんどうで懸賞応募していませんが、またやる気が出てきました。でも頑張っても1年に1回500円分の金券が当たるのが関の山なのです。


2003/11/30(日)◆ 常用漢字・人名漢字・教育漢字

漢字に関する興味深いサイトを見つけました。

http://www.taishukan.co.jp/kanji/
大修館書店HP「燕館」別館・漢字文化資料館

辞典で有名な出版社のサイトです。
常用漢字一覧・人名漢字一覧・教育漢字一覧など漢字に関する資料がそろっています。
漢字に関するQ&Aが子供向けからマニア向けまで充実しています。

   ◆   ◇   ◆

で、調べると常用漢字・人名漢字・教育漢字それぞれ管轄省庁が違うんですね。

「常用漢字」は《文化庁》国語施策情報システム中の
参考資料「常用漢字表」で公開しています。
ここで「現代仮名遣い」も公開されています。
http://www.bunka.go.jp/kokugo/

「人名漢字」は《総務省》行政管理局の法令データ提供システム中の
「戸籍法施行規則」別表第二 人名用漢字別表(第六十条関係)を公開しています。
http://law.e-gov.go.jp/fs/cgi-bin/strsearch.cgi
人名に使える漢字は常用漢字、人名用漢字別表のほか、「附則別表 人名用漢字許容字体表」に示された旧字も許容されます。

「教育漢字」は《文部科学省》が「小学校学習指導要領」で「学年別漢字配当表」にて指定している小学校で学ぶべき漢字の俗称です。
文部科学省ホームページ小学校学習指導要領「国語」で公開されています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/youryou/index.htm

   ◆   ◇   ◆

「学年別漢字配当表」を眺めていると、この漢字を使ってどんなおはなしができるかわくわくします。

ところで、戸籍を届ける窓口で、使いたい漢字が戸籍に使えないともめる親がいますね。
人名に使える漢字は公開しているんですから、窓口に行く前に調べてくださいと思います。調べた上でどうしてもこの漢字が使いたいから申し出るなら納得できます。しかし子供の大事なことを調べもせずに突撃して、窓口で自分の不勉強を開き直るのは恥ずかしい気がします。
基本的に私は漢字制限はあるべきと思います。他人に読んでもらえない名前って、他人を拒絶しているみたいで嫌な感じです。


2003/12/08(月)◆ 『このミステリーがすごい! 2004年版』

宝島社の『このミステリーがすごい! 2004年版』が出ました。

今年(2003年)発売されたミステリ小説を、書評家・ミステリ愛好家のアンケートを集計して、国内編・海外編にわけて順位を発表しています。『このミス』は12月初旬に発売されるので、11月12月発売の本は翌年回しにされるわけですが。
『このミス』を参考に読む本を選ぶのに、順位よりコメントが役に立ちます。順位が低くても解説の文章が自分のつぼに入ると、無性に読みたくなります。
「私の隠し玉」として、人気作家の来年の仕事の予定が予告されるのも楽しみにしています。なかなか予定通りに仕事が進まない作家さんもいらっしゃいますが。

   ◆   ◇   ◆

アンケートベスト10の結果も気になりますが、表紙のイラストも注目です。毎年、旬の漫画家が表紙を描いています。

私の手元にあるバックナンバーから、表紙を描いている人の名前を挙げます。

2004年版:おおひなたごう
2003年版:山下和美
2002年版:細野不二彦
2001年版:とり・みき
2000年版:森下裕美
1999年版:唐沢なをき
1998年版:佐々木倫子
1997年版:みうらじゅん
1996年版:喜国雅彦
1995年版:いしいひさいち

1998年版が「10周年記念号」なので、初回は1989年版と思いきや違いました。
当初は「88年」・「89年」とアンケートをとった年の年号をタイトルにしていました。
現在のように翌年の年号を入れるのは1990年発売の3号目の「91年版」からとなります。


2003/12/21(日)◆ 「ハチクロ」オリジナルバインダー

 雑誌「ヤングユー」の応募者全員サービスの「ハチミツとクローバー」オリジナルバインダーが、12月の初旬に申し込んで、本日メール便で届きました。
 雑誌についている応募用紙と、680円分の未使用切手を送ると、「ハチクロ」のイラストつきA5判バインダーとA5判ノートのセットがもらえるという企画です。
 応募締め切りが来年1月7日消印有効でしたから、発送は来年かと思っていました。

 「ハチミツとクローバー」(略称「ハチクロ」)は美大生たちの恋愛模様と進路をコミカルに描いた女性向けマンガです。せつない片想いの描写と、テンポのいい会話の応酬がつぼに入ります。最初の掲載誌がつぶれたあと「ヤングユー」に発表の場を移し、現在コミックスが5巻まで出ています。
 「ハチクロ」はコミックスは買っていますが、連載している雑誌まで買うほど熱心ではありません。しかし、にぎやかでかわいいイラストのバインダーがどうしても欲しくて、応募用紙を入手するために「ヤングユー」12月号390円買いました。切手は使い道がなくて困っていた400円切手が処分できたのでラッキーでした。

 あらてめて実物を手にして、やっぱ応募してよかったとよろこんでいます。バインダー本体は厚手のボール紙につるつるの紙でカバーしてある、市販品のようなしっかりした造りです。イラストが雑誌に載った小さな見本より、生で見たほうがずっといい感じ。「ハチクロ」ファンならにやついてしまう細かいキャラの描写が楽しませてくれます。いい年こいてマンガのキャラグッズに手を出すとは…と思いつつ、編集部の思惑にはまってしまいました。

(付記)当初12月号と1月号の企画でしたが、1ヶ月締め切りを延ばして2月号もやるそうでようです。

『ハチミツとクローバー (1)』
『ハチミツとクローバー (2)』
『ハチミツとクローバー (3)』
『ハチミツとクローバー (4)』
『ハチミツとクローバー (5)』
 羽海野チカ〈集英社・ヤングユー・クイーンズコミックス〉

集英社ヤングユー (「ハチクロ」バインダーのページあり)

   ◆   ◇   ◆

(おまけ)
「本の雑誌」の投稿ハガキ、土曜日に出しました。年末は郵便物の事故が増えますから、余裕を持って投函しました。アンケートは「本の雑誌」のサイトからでも投稿できますが、どうも紙に印刷しないと落ち着きません。ダイアルアップで接続時間を気にして通信していた名残で、未だにネット上で書き込むのにあせってしまいます。


2003/12/31(水)◆ 『ライブラリー』『刹那』購入

大貫妙子のベストアルバム『ライブラリー』を買いにCD屋に行って、一緒に小沢健二の『刹那』も買ってしまいました。CDを探している間にオザケンの「強い気持ち・強い愛」がかかっているのを聞いて、どうにも欲しくなったのです。「強い気持ち・強い愛」ってまだアルバムには入ってなかったんですね。この頃のオザケンはすごく好きで、『犬は吠えるが進むがキャラバンは進む』(現在はタイトルを変えて『dogs』)や『LIFE』は今でもお気に入りアルバムです。大貫さんは『ライブラリー』にも入っている「ピーターラビットとわたし」や「メトロポリタン美術館(ミュージアム)」収録の『Comin' Soon』がおすすめです。

◇大貫妙子『ライブラリー アンソロジー1973〜2003』〈東芝EMI〉
♪シュガーベイブ時代から最近までの大貫妙子の代表曲を集めたベスト盤CD2枚組。
 ご本人による丁寧な全曲解説付き。
 並べてみると、編曲者がまた豪華です。坂本龍一・小林武史・山下達郎etc...

◇小沢健二『刹那』〈東芝EMI〉
♪ソロデビューの1993〜96年にかけてリリースされたシングル盤のアルバム未収録曲から、
 オザケン自身が選曲したベスト盤。
 CDジャケットが3パターンあります(中身は同じ)。



2004年1月・2月の記事

2004/01/12(月)◆  「彩識風信」バックナンバー完成

1月1日にまぐまぐさんからメールをいただきました。
件名は「最近発行されていないマガジンについて」。
10月にメールマガジンを1つ廃刊したのですが、まぐまぐのバックナンバーが閲覧できるように、廃刊手続きをしていませんでした。放っておいても最終発行から6ヶ月の間発行がないとマガジンの停止させられます。そのまま放置しようかとも思いましたが、いい機会なので、バックナンバーの残り10号を完成させました。
『彩識風信』バックナンバー
さあ、これで廃刊の連絡メールをまぐまぐさんに送れます。

『彩識風信』バックナンバーが一段落ついたので、しばらく放置していたサイトの更新に取りかかりたいと思います。
「常用漢字・人名用漢字・教育漢字」で検索すると、うちの『夏貸文庫』が十何番目かにヒットしました。
平日は仕事と、メールマガジンの原稿で手一杯なので、サイトの更新は週末に集中します。この連休の土日は、部屋の古本・古雑誌の整理で暮れてしまいました。次の週末こそ、常用漢字と人名用漢字についてのページをまとめたいと思います。元になる資料は用意しましましたし、大雑把な割付は考えてあります。

『新版 指輪物語10 「追補編」』評論社文庫
「追補編」は《指輪物語》に出てくる固有名詞の便覧や、中つ国の歴史、一族の家系図、使われる言語の文法など、知っていると便利な情報が詰め込まれています。とくに中つ国の言語はトールキン教授が発明された力作です。
『新版 指輪物語』の文庫版は1992年に発行されましたが、追補編は単行本のみで文庫版は作られませんでした。本編を文庫版で集めましたので、追補編のみ単行本というのは嫌で文庫版を待っていました。新聞広告で文庫版の発売を知り、よろこんで買いました。


2004/01/15(木)◆  ウェブログ・ブログ

@niftyで「ココログ」というサービスが去年の12月から始まりました。記事さえ書けば、簡単にウェブログ(weblog、ブログ)を作れるというシステムです。
最近流行りのブログが気になります。自分がメールマガジンで書いた雑学や、サイトにまとめるほどでない記事をとりあえず書いておくのに使えないかと考えたこともあります。キーワードで管理できるとか、携帯電話から書き込めるとか魅力は多くあります。

しかし、管理が面倒に思われます。
特に、自分が管理する場所に他人のコメントを公開されるのがわずらわしく思います。自分の予想しない意見を受け取るのは苦手です。メールなら自分のペースで読めますが、人目につくところに書かれたら、早めに反応しなければいけないとあせって混乱してしまいます。一日中ネットに張り付いているわけでもないし。自分が書いた記事が引用されるのは構わいません。引用した人のサイトで意見されるのも、こちらから見に行かなければとりあえず怖くありません。
他人が書いたコメントを削除することもできるそうですが、何でもかんでも削除していると管理人として評判を落としそうです。意見するのも疲れるでしょう。自分は気が小さいので、正しくても厳しい意見を読んだら落ち込んで更新作業できなくなると思います。コミュニケーションが苦手な自分にはブログは合わなさそうです。誰も見に来ないさびれた日記にこそこそと愚痴を書き込むのがお似合いです。

『ウェブログ☆スタート!』デジピン:著〈アスペクト〉
2003/11/21初版
ブログ(ウェブログ)を始めてみようという人のための解説書。
ブログの歴史、具体的なブログの実例、サービスの使い方を挙げて、自分もやってみたい気にさせます。

ついでに覚え書き。
@niftyのアット・ホームページの基本容量がアップします。
今までの基本容量10MBが2004年2月2日から20MBまで拡大します。
iswebの無料ホームページスペース(つまりここ)は、容量50MBでブログツール使用不可です。


2004/02/01(日)◆ カードのポイント

1月31日に届いたクレジットカードの明細書を見ていたら、1月末で期限切れになるポイントがあることに気づきました。
もったいないから景品交換しようと思ってカード会社のサイトに行ったら、アクセス集中のため繋がりにくい状態で、会員ページにログインできませんでした。同じように期限ぎりぎりでポイントの交換に来た人が多いのかもしれません。
まあ、今月期限切れになるのは3ポイントだけだし、今月はあきらめます。2月は100ポイント以上期限切れになるので、確実に処理しておきます。たいしてポイントがたまっていませんからいい景品はもらえませんが、プロバイダにポイントを移すと、プロバイダの使用料金の割引に使えるのです。


2004/02/08(日)◆  電波時計

ある朝起きたら、時計が12時などとありえない時間を表示していました。
他の時計を見たら、起きるべき時間を1時間過ぎています。
あわてて出かけましたが、仕事に1時間の遅刻をしました。一日落ち込みました。
時計が狂わないように電波時計を使っていたのに、なんてことでしょう。

帰ってから時計を見てもやっぱり変な時間を表示しています。
リセットしなおしても電波の受信状態が悪いようです。

ふと思い至り電池の残量を計測したら、電池切れでした。
新しい乾電池を入れ替えたら、ちゃんと電波を受信して自動で時計合わせしました。
ついでに、ここ最近点灯しなかったバックライトがつきました。バックライトが壊れたのかと思ったら、電池不足だったようです。

説明書ではアルカリ電池で1年、マンガン電池で7ヶ月もつと書いてあります。この時計を買ったのが9月5日でちょうど5ヶ月経ちました。付属のマンガン電池を使っていましたが、目覚ましを何度も慣らしたり、バックライトを何度もつけたりしたから消耗が早かったようです。

これからは、バックライトがつかなくなったら電池交換します。「時計が止まっていて遅刻」なんて言い訳するのは恥ずかしいです。気をつければ避けることができる事故なんですから。


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