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清原なつの
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清原なつの解説
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▼りぼんマスコットコミックス
▼ぶ〜けコミックスほか
あとらんだむ・作品紹介
■群青の日々
■ABCは知ってても…
■Children hour −子供の時間−
群青の日々
- 初出誌
- 「ぶ〜け」1985年11月号
- 単行本
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『群青の日々』ぶ〜けコミックス(1987/3/18)▼/『春の微熱』ハヤカワ文庫(2002/5/15)▼
- コメント
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「女子学生のスラックス着用は学校規則で認められています」
この作品が書かれる少し前、名古屋で3本指に入る名門女子高で事件がおきました。スラックスを着て登校した生徒がいた話が新聞に報道されたと思います。(だから外部の人間も知っているのですが)校則では「スカートと同じ生地で作ったスラックスの着用を許可する」というような項目が記載されていました。どうやら戦時中に設けられた後、何十年も存在を忘れられたまま残っていた項目だったようです。即、項目は削除され、スラックスで登校した子もスカートに戻したのだと記憶しています。
中学1年からずっとスラックスをはいて学校に通っていた理(さとる)は高校3年になって突然スカートをはいてきました。中学から仲間だった一夫(いちお)・優(まさる)・太郎は、立派な女になりたいという理にとまどいます。仲間の一人を異性として意識し初めた理は、「誰も選ばない」ことを選び、仲間から離れていきます。
4人が遊びに行った「うさぎ島」は愛知県の三河湾にありました。「うさぎ島」「猿が島」は名古屋鉄道グループが営業していた愛知県幡豆町にある観光島で、観光船が運航していましたが。客が減ったため、開業から40年ほどたった1997年11月30日で観光用の営業をやめてしまいました。「うさぎ島」「猿が島」は名前の通り、うさぎや猿をたくさん放し飼いにしていました。
ABCは知ってても…
- 初出誌
- 「りぼんオリジナル」1983年初夏の号
- 単行本
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『なけなしのラブストーリィ』りぼんマスコットコミックス(1983/11/20)▼/『春の微熱』ハヤカワ文庫(2002/5/15)▼
- コメント
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《純真学園ろまん》シリーズの2作目。性的話題拒絶してきたおくての都はイヤラシイ同級生の3人の女子にいろいろな知識をふきこまれ混乱をきたします。
〈ABCは知ってても…〉というのは20年くらい昔にテレビでよく流れていた英語教室のコマーシャルのフレーズです。当然元の意味はアルファベットのABCですが、ここでは性行為の隠語のABCにひっかけています。意味はハヤカワ文庫版P190の1コマ目で正解です。
Children hour −子供の時間−
- 初出誌
- 「ぶ〜け」1987年11月号
- 単行本
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『空の色 水の青』ぶ〜けコミックスワイド版(1990/12/15)▼/『私の保健室へおいで…』ハヤカワ文庫(2002/6/15)▼
- コメント
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タイトルの由来は映画「THE CHILDREN'S HOUR」1962(邦題:噂の二人)からです。映画の内容は、女子校を経営するマーサとカレンが同性愛の噂を立てられ、潔白が証明された後マーサはカレンへの愛を自覚して自殺する話です。マーサ役がシャーリー・マクレーン、カレン役がオードリー・ヘップバーンです。
美人中学校教師が教え子の男子生徒と駈落ちしてワイドショーや週刊誌で大騒ぎされます。その間二人は「毎日女装して時間割どおり勉強して」いました。登場人物に原節子、森雅之、桑野通子、佐野周二と昔の日本映画のスターの名前をちりばめています。
※整理番号は管理人が仮に割り振った番号です。
※過去コミックスは、以前に出版されたコミックスのことを指します。
[2002/07/24]
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