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夏貸文庫/雑記01

2004年1月・2月の記事

2004/01/16(金) ◆ 夏貸文庫雑記開始

夏貸文庫関連の記録置き場を作りました。

@niftyの提供するnoteブック(日記帳)はCGIで処理しますから、検索エンジンに引っかかりません。ココログ(ブログサービス)は他人にコメントを付けられるのが嫌。というわけで、自力でHTML文書を書いて更新することにしました。
日記というか愚痴の吐き出しはもう一つのサイトでやっていますから、こっちは夏貸文庫とメールマガジンに関連のある記事を書いていきます。メールマガジンで書くには長文とか、まだ記事にまとまらないけどとりあえずお知らせしたいこと、紹介したいサイトや書籍など少しずつ書いていこうと思います。更新記録には特に書かず、随時「最新の記事」に書き込んで、古い文章は「過去の記事」に収めていきます。多分1週間おきぐらいの更新になると思います。平日はメールマガジンを書くのに手一杯なので……。


2004/01/17(土) ◆ 日本図書コード管理センター、『ワンダフルライフ』

去年、ブックデザイン関係の雑誌で、書籍の後ろに付けるISBNのデザインの記事を読んでいたら、ISBNを管理している組織のサイトを紹介されていました。昨日ふと思い出して、とりあえず「日本図書コード管理委員会」で検索しましたが、どうも本家サイトに当たりません。「日本」「図書コード」「管理」に分けて再度検索したら、「日本図書コード管理センター」に当たりました。組織名が変わったようです。ISBNのこと調べた資料が10年以上前の本だったのが敗因です。追記しておきましょう。このサイトから出版社名から出版社コードを検索したりできます。

清原なつのさんの『ワンダフルライフ』ハヤカワ文庫版が出ました。コミックス未収録の番外編1編と、作者描き下ろしのあとがき2ページ収録です。久方ぶりに「まんが箱」更新できるわ。三月には『花図鑑』もハヤカワ文庫版で出るそうです。ついでに『チボー家のジャック(新装版)』(ロジェ・マルタン・デュ・ガール:著/山内義雄:訳〈白水社〉)も高野文子さんのページに追記せねば。


2004/01/20(火) ◆ 夢見草・夢見月・夢見鳥

広辞苑で「星見草」という言葉を見つけました。
そう言えば「〜見草」ってことば結構あるような気がすると思って、検索してみました。

◆「みぐさ」後方一致で出てくる植物名
◇「〜見草」24件
あさみ‐ぐさ【朝見草】…松の異称。
いけみ‐ぐさ【池見草】…蓮(はす)の別称。
いろみ‐ぐさ【色見草】…もみじの異名。
おりみ‐ぐさ【折見草】…(1)心を、たとえていう。(2)松の異称。
かきみ‐ぐさ【垣見草】…ウツギの異称。
かざみ‐ぐさ【風見草】…(1)ウメの異称。(2)ヤナギの異称。
かたみ‐ぐさ【形見草】…(1)形見と見られる草。また、思い出の種となるもの。(2)葵(あおい)・菊・撫子(なでしこ)の異称。
しもみ‐ぐさ【霜見草】…菊、特に冬菊の異称。
ちよみ‐ぐさ【千代見草】…(1)菊の異称。(2)松の異称。
つきみ‐ぐさ【月見草】…(1)「つきみそう」に同じ。(2)萩の異称。
つゆみ‐ぐさ【露見草】…ススキの異称。
ときみ‐ぐさ【時見草】…松の異称。
にわみ‐ぐさ【庭見草】…(1)橘(たちばな)の異称。(2)ハギの異称。(3)バショウの異称。
はつみ‐ぐさ【初見草】…マツ・ウノハナ・カンギク・ハギなどの異称。
はなみ‐ぐさ【花見草】…(女房詞) 鶯。
ひさみ‐ぐさ【久見草】…松の異称。
ふかみ‐ぐさ【深見草】…牡丹(ぼたん)の別称。
ふみみ‐ぐさ【文見草】…荻(おぎ)の異称。
ほしみ‐ぐさ【星見草】…菊の異称。
まつみ‐ぐさ【松見草】…藤の異称。
ものみ‐ぐさ【物見草】…松の異称。
ゆうみ‐ぐさ【夕見草】…松の異称。
ゆきみ‐ぐさ【雪見草】…ウツギの異称。
ゆめみ‐ぐさ【夢見草】…桜の異称。

◇「〜見草」以外の「〜みぐさ」
えやみ‐ぐさ【瘧草】…(1)オケラの別称。(2)リンドウの古名。
えみ‐ぐさ【笑草】…〔植〕(1)アマドコロの古名。(2)ナルコユリの別称。(3)ボタンヅルの別称。
かがみ‐ぐさ【鏡草】…(1)大根の異名。正月元日に宮中で鏡餅の上に置いた輪切りの大根。はるのかがみぐさ。(2)松の異名。ふゆのかがみぐさ。(3)アサガオ・ヤマブキ・ウキクサ・ビャクレン・ガガイモ・カタバミ・イチヤクソウなどの異名。
しきなみ‐ぐさ【頻浪草】…ススキの異称。
そでなみ‐ぐさ【袖波草】…ススキの異称。
つづみ‐ぐさ【鼓草】…タンポポの異称。
とみ‐ぐさ【富草】…イネの異称。

◇「〜見月」
うめみ‐づき【梅見月】…陰暦二月の異称。
つきみ‐づき【月見月】…陰暦八月の異称。
はつみ‐づき【初見月】…陰暦正月の異称。
はなみ‐づき【花見月】…(1)陰暦三月の異称。春の季語。(2)或る花を見るのに頃合の月。
ゆきみ‐づき【雪見月】…陰暦一一月の異称。
ゆめみ‐づき【夢見月】…陰暦三月の異称。春の季語。

◇「〜見月」以外の「〜みづき」
としつみ‐づき【年積月】…陰暦一二月の異称。
なるかみ‐づき【鳴神月】…陰暦六月の異称。
はるおしみ‐づき【春惜しみ月】…陰暦三月の異称。

◇「〜見鳥」
はなみ‐どり【花見鳥】…鶯の異称。
ゆめみ‐どり【夢見鳥】…蝶の異称。

◇「〜見鳥」以外の「〜みどり」
うたよみ‐どり【歌詠み鳥】…(古今和歌集の序に「花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、…いづれか歌を詠まざりける」とあるのに基づく) ウグイスの異称。
きょうよみ‐どり【経読み鳥】…(鳴声が法華経ほけきようと聞えるから) ウグイスの異称。
このみ‐どり【木の実鳥】…(1)木の実によりつく鳥。(2)サルの異称。
たくみ‐どり【巧鳥・巧婦】…(巣を造ることが巧みだからいう) ミソサザイの異称。

※「広辞苑 第四版 電子ブック版」より

日本人は「花」と「夢」を見るのが好きなようです。

   ◆   ◇   ◆

【まんが箱】とISBN関係のページを少々手直し。以前はリンクにあまり気を使っていませんでしたが、ちょっと気持ちを入れ替えてばんばんリンクを付けました。


2004/01/22(木) ◆ 「妻の母」「妻の父」「夫の父」「夫の母」

広辞苑で「丈母」という言葉を見つけました。
妻の父を「岳父」と言いますが、他にも変わった言い方があるのか、「妻の母」「妻の父」「夫の父」「夫の母」で全文検索してみました。

◆妻の母
じょう‐ぼ【丈母】…(1)妻の母の称。(2)義兄弟の母の称。
 (「丈」は丈人、すなわち老人の意)
がい‐こ【外姑】…妻の母。
しゅうと【舅・姑】…(シヒトの音便)
 (1)(「舅」と書く) 夫または妻の父。外舅(がいきゆう)。
 (2)(「姑」と書く) 夫または妻の母。外姑(がいこ)。しゅうとめ。

◆妻の父
がい‐きゅう【外舅】…(1)妻の父。岳父。(2)母の兄弟。母方の伯叔父。
がく‐ふ【岳父】…妻の父。しゅうと。
きゅう‐こ【舅姑】…夫または妻の父と母。
しゅうと【舅・姑】…(シヒトの音便)
 (1)(「舅」と書く) 夫または妻の父。外舅(がいきゆう)。
 (2)(「姑」と書く) 夫または妻の母。外姑(がいこ)。しゅうとめ。
じょう‐じん【丈人】…(1)長老の敬称。(2)妻の父。岳父。
ふ‐おう【婦翁】…妻の父。岳父。

◆夫の父
あ‐おう【阿翁】…(1)妻が夫の父を呼ぶ称。(2)祖父。

◆夫の母
ナシ

※「広辞苑 第四版 電子ブック版」より

まあ現代、普通には、
配偶者の父には義父(ぎふ)・舅(しゅうと)、母には義母(ぎぼ)・姑(しゅうとめ)でこと足りますね。

   ◆   ◇   ◆

高野文子さんの「るきさん」の番外編が載っている雑誌があります。

『おもしろ図書館142館完全ガイドブック』
毎日ムック・アミューズ:編〈毎日新聞社〉
ISBN : 4-620-79221-7 / 雑誌コード : 68332-59
A4サイズ・オールカラー(2003年3月発行)
高野文子さんの図書館に関するエッセイ1ページと、
「るきさん」の描き下ろしまんが1ページ。

去年見つけた雑誌ですが、たった2ページのために買う気はしなくて買いませんでした。
買ってない本をサイトで紹介するのは気が引けましたが、日記なら気にしなくてもいいなと思って、メモ代わりに書いておきます。


2004/01/25(日)◆ メールマガジンの登録を考えるとき

『旧い漢字の使い方』147号(2004年1月14日)でお願いしたアンケートの結果が集計できました。
106名の方にご協力いただき、ありがとうございました。

質問: メールマガジンの登録を考えるとき、何が決め手になりますか。
■ジャンル(内容の傾向)            53人 (50%)
■実際に発行されたバックナンバー        25人 (24%)
■発行者自身による紹介文            8人 (8%)
■発行者のサイト(見本誌)           6人 (6%)
■タイトル(題名)               5人 (5%)
■発行頻度(日刊、週刊、不定期ほか)      4人 (4%)
■発行者(職業、実績、知名度ほか)       1人 (1%)
■他人による推薦文(雑誌、メールマガジンほか) 1人 (1%)
■発行部数(読者数)               1人 (1%)
■その他                    2人 (2%)

最終結果を見る
★協力:メールマガジンをおもしろくする《クリックアンケート

   ◆   ◇   ◆

私自身は「実際に発行されたバックナンバー」が決め手になります。

だいたい「まぐまぐウィークリー」の新作案内で、興味のあるジャンルの新作は一通り紹介文を読みます。
「発行者自身による紹介文」は文章が上手いに越したことはありませんが、何か引っかかるキーワードがあればとりあえず見本誌を読みたい気が起きます。何か他のマガジンとは違うところを主張していただきたいです。

紹介文が気に入ったら「実際に発行されたバックナンバー」を読んで、登録するか決めます。
ちゃんと本文の前にタイトル、本文の後にマガジンの登録・解除の案内を付けるというマガジンの体裁ができていない初心者は、長続きせずうやむやのうちに消えてしまいがちです。内容が良くても、改行無しにだらだら続いている文章は読んでいて苛立ちます。紙の上で読みやすい文章と、モニター上で読みやすい文章は違います。いろんなマガジンを自分もたくさん読んでいれば、読みやすい文章、読みにくい文章が判ると思います。適宜な見出しをつけたり段落を分けた文章は、長くても読みやすいです。

バックナンバーがなければ「発行者のサイト」に行って見本誌を見ます。しかし発行者のサイトが重かったりすると、読まずに帰ることもあります。(うちは通信回線が遅いんです)

「発行頻度」は不定期よりは定期の方が信頼感あります。毎日発行の場合、あまり長い文章は内容が良くても読みきれないので、途中で解除することもあります。

「発行部数(読者数)」は少し気になります。自分が面白くなくても読者数が多いところは解除がためらわれます。読者数が少ないほうは、自分が面白いと思えば登録します。ただ、他の人はどうでしょう。
もう一つのマガジン『和服の基礎知識』を創刊したとき、当初の創刊準備号の段階で「7部」登録がありました。自分がバックナンバーで内容をチェックしたいので、自分のサイトに来なくても内容確認できるように「ウィークリ−まぐまぐ」に載る前に創刊準備号を出しました。全然宣伝していない段階で自分以外に6名も登録があったのには驚きましたけど(確認のため自分も1部登録しているのです)。「創刊準備号」という事情を知らず「登録者の少ないつまらないマガジン」と思われたのかなとちょっと心配しました。
その後「ウィークリーまぐまぐ」でおすすめメルマガに取り上げられたら倍近く登録数が増えましたから、やはり「他人による推薦文」って影響大きいですよね。私も「ウィークリーまぐまぐ」のおすすめはかなり参考にします。

『和服の基礎知識』創刊号
→319部
コミュニティ版新作第6位
→503部
今週のおすすめメルマガ@コミュニティに取り上げられる。
→1024部

で、あとはずるずる登録数が減りました。1000を切ったらとちょっとさみしくなりました。すいません、登録減少で気が弱くなって今回のアンケートをお願いしました。まあ、私自身、内容が良くても自分には必要ないと判断して解除したメールマガジンはたくさんあります。必要としない人より、必要としてくれる読者のために頑張ります。

あと「タイトル」ですが、他と似通っていない独自性が訴えられればいいですね。もう休刊しましたが『彩識風信』というメールマガジンを発行していました。初めてのメールマガジンで、頑張ってタイトルを考えました。ウィークリーまぐまぐの新作の上位に入りましたが、タイトルだけでは何のマガジンかわからないことにやっと気づきました。(1〜3位は紹介文あり、4〜10位はタイトルのみ)ちなみに、色の名前についての雑学ものです。その反省から『旧い漢字の使い方〜旧字・異体字・俗字〜』『和服の基礎知識〜日本文化を愉しむために〜』と、ちょっと変わったタイトル+内容のキーワードを入れるように工夫しました。

「発行者(職業、実績、知名度ほか)」。名前を知っている人のマガジンは気にはなりますね。面白いかどうか、登録するかどうかは別で。
いくつかマガジンを発行していれば、他のマガジンも気になります。ただし、内容のないマガジンをいくつも出している人にはマイナスイメージを抱きます。
店や企業が出しているマガジンは内容が商品の宣伝ばかりの場合、その商品に興味があれば読み続けますけど、読み物目当ての場合解除しています。


2004/01/27(火)◆ 名古屋駅前のジュンク堂書店

先日、名古屋駅前でジュンク堂書店を発見しました。
ジュンク堂書店というのは、大阪に本店を置く大型書店で、最近東京など他都市部に進出して話題になっています。
名古屋店は昨年の11月にオープンしたらしいです。場所は名古屋駅前から桜通(さくらどおり)を栄方面に歩いて左手。名古屋駅から国際センター駅までの地下街(ユニモール)の6番出口を上がった「堀内ビル」の1階です。

店内は本棚が高くそびえ並んで、奥が見わたせないほどです。手前が文芸書、奥のほうに専門書が並んでいます。普通の書店に置いてない本もあって、知的好奇心をそそられ居心地がいいです。普通の書店が市立図書館だとすると、ジュンク堂書店は大学図書館ぐらいのレベルの違いがあります。

文系の本も理系の本も児童書もありますが、コミックスは置いていません。名駅前ならまんが関係はたいていアニメイトで買いますし(ポイントがたまるので)、アニメイトにない本なら近鉄星野書店か三省堂書店で事足りますから不自由しません。三省堂書店はJR高島屋の11階と地下街にありますが、コミックスは地下街のほうが品揃えがいいです。

上質の書店が行動範囲に増えるのは大変うれしく思います。しかし素敵な本が並べられた書店をうろついているとつい買ってしまい、未読の本が増えるのが困ります。

   ◆   ◇   ◆

本日2時間ほどがんばってサイトのまめ辞典に「常用漢字」追加しました。ずっとこれを作りたかったんです。
だいたい常用漢字表を置いてあるサイトって、1945字だーっと並べてあるか、音訓と語例を併記してあるところばかりで、読みにくかったんです。ちょっとすっきりしました。


2004/02/01(日)◆ なおなおがき

私の発行しているメールマガジン『旧い漢字の使い方〜旧字・異体字・俗字〜』第152号(2004年1月26日発行)で「なおなおがき」ということばを取り上げました。

◆「猶猶書・尚尚書(なおなおがき)」
手紙の本文の前後または行間に書きそえる文句。
多く「尚尚」とか「追而」とかの語で書き始める。
追って書き(おってがき)。追伸。

その週の1月28日の『トリビアの泉』で「土方歳三は「女にもててもてて困る」という手紙を親戚に送った」という雑学が出ていましたが、その手紙の文面で「なおなお」が出てきました。偶々なのですが、なるほど、実際にこういう風に使うのかと感心しました。


2004/02/02(月)◆ カードのポイント

1月31日に届いたクレジットカードの明細書を見ていたら、1月末で期限切れになるポイントがあることに気づきました。
もったいないから景品交換しようと思ってカード会社のサイトに行ったら、アクセス集中のため繋がりにくい状態で、会員ページにログインできませんでした。同じように期限ぎりぎりでポイントの交換に来た人が多いのかもしれません。
まあ、今月期限切れになるのは3ポイントだけだし、今月はあきらめます。2月は100ポイント以上期限切れになるので、確実に処理しておきます。たいしてポイントがたまっていませんからいい景品はもらえませんが、プロバイダにポイントを移すと、プロバイダの使用料金の割引に使えるのです。


2004/02/08(日)◆ 夏貸文庫/人名用漢字

2月7日に夏貸文庫のまめ辞典の中に「人名用漢字」のページを追加しました。
「人名用漢字の歴史」については資料がありますので、またそのうち詳しく書き加えるかもしれません。

人名で「鯉」とか「鯛」とか実際使うのか気になります。(使っている人がいたらすみません)

うちの祖母が「タイ」という名前です。魚の「鯛」のことかと思ったら大正時代の「大」だそうです。明治四十五年七月生まれで、翌月役場に出生届を出しに行ったら年号が「大正」になっていたので、父親がその場でつけたらしいです。


2004/02/09(月)◆  電波時計

ある朝起きたら、時計が12時などとありえない時間を表示していました。
他の時計を見たら、起きるべき時間を1時間過ぎています。
あわてて出かけましたが、仕事に1時間の遅刻をしました。一日落ち込みました。
時計が狂わないように電波時計を使っていたのに、なんてことでしょう。

帰ってから時計を見てもやっぱり変な時間を表示しています。
リセットしなおしても電波の受信状態が悪いようです。

ふと思い至り電池の残量を計測したら、電池切れでした。
新しい乾電池を入れ替えたら、ちゃんと電波を受信して自動で時計合わせしました。
ついでに、ここ最近点灯しなかったバックライトがつきました。バックライトが壊れたのかと思ったら、電池不足だったようです。

説明書ではアルカリ電池で1年、マンガン電池で7ヶ月もつと書いてあります。この時計を買ったのが9月5日でちょうど5ヶ月経ちました。付属のマンガン電池を使っていましたが、目覚ましを何度も慣らしたり、バックライトを何度もつけたりしたから消耗が早かったようです。

これからは、バックライトがつかなくなったら電池交換します。「時計が止まっていて遅刻」なんて言い訳するのは恥ずかしいです。気をつければ避けることができる事故なんですから。


2004/02/16(月)◆ 手持ちの本の確認

古本屋で小川洋子の『薬指の標本』〈新潮社文庫〉を発見しました。この間、別の古本屋で買ったような気がしますが、確信がもてません。悩んだ末に買わずに店を出ました。帰ってから探したら、やはり前回買っていました。
最近『博士の愛した数式』を読んで小川洋子にはまりました。昨年末に「ダカーポ」誌で、2003年ブック・オブ・ザ・イヤーの1位に選ばれ、素晴らしい物語として紹介されて興味を持ちました。日常生活を書いているのに空気が透明で静かで不思議な感じで気持ちよくなります。ちょうど「ユリイカ 2月号」が小川洋子の特集をしていて、「アンジェリーナ」とか「シュガータイム」とか佐野元春の曲のタイトルの本をよく書いている小説家だと気づきました。よくタイトルを見かけた気がするのに、今普通の新刊書店で買おうと探すと、意外と本が置いていません。(今 "amazon.co.jp" に行ったら、『薬指の標本』在庫切れ。文庫版出たの平成10年なのに、とほほ……)こまめに古本屋を見て回って文庫本を集めることから始めています。今は見つけた本を手当たり次第に買っている状態ですが、そろそろダブリが心配になってきました。個人的備忘録として夏貸文庫のiモード版に小川洋子の文庫本で持っているものを記録しておくことにしました。
ついでに、今集めている山本周五郎もデータを置いておきます。山本周五郎は新潮社文庫だけで70冊以上刊行されています。周五郎の本は最近も改版したりしているのでわりと新刊書店に置いてあります。一応持っている本のデータをハガキサイズの紙に印刷して手帳に挟んで持ち歩いています。まずは短編集中心に集めています。昨年『小説 日本婦道記』で感動しました。愛するもののために尽くすつつましやかな女性たちが愛しくなります。


2004/02/24(火)◆ 小川洋子著作リスト(2004/02/24版)

2004/02/16の続き。

古本屋と大型書店をはしごして、小川洋子さんの文庫本を集めました。
今日までの1ヶ月ほどで、文庫本を12冊集めました。(●は小説、◎はエッセイ・ノンフィクション)

『余白の愛』〈福武文庫〉1993.11初版(絶版)/単行本 1991.11 福武書店
『妊娠カレンダー』〈文春文庫〉1994.02初版/単行本 1991.02 文藝春秋
『シュガータイム』〈中公文庫〉1994.04初版/単行本 1991.02 中央公論社
『寡黙な死骸 みだらな弔い』〈中公文庫〉2003.03初版/単行本 1998.06 実業之日本社
『アンジェリーナ 佐野元春と10の短編』〈角川文庫〉1997.01初版(現在在庫切れ)/単行本 1993.04 角川書店
『妖精が舞い下りる夜』〈角川文庫〉1997.09初版(現在在庫切れ)/単行本 1993.07 角川書店
『アンネ・フランクの記憶』〈角川文庫〉1998.11初版(現在在庫切れ)/単行本 1995.08 角川書店
『刺繍する少女』〈角川文庫〉1999.08初版/単行本 1996.03 角川書店
『薬指の標本』〈新潮社文庫〉1998.01初版(現在在庫切れ)/単行本 1994.10 新潮社
『ホテル・アイリス』〈幻冬舎文庫〉1998.08初版(現在在庫切れ)/単行本 1996.11 学習研究社
『凍りついた香り』〈幻冬舎文庫〉2001.08初版/単行本 1998.05 幻冬舎
『密やかな結晶』〈講談社文庫〉1999.08初版/単行本 1994.01 講談社

後は、最近角川文庫から出た『偶然の祝福』と、初期に福武文庫から出ていた『完璧な病室』、『冷めない紅茶』が入手できれば、小川作品の文庫本が揃います。

『偶然の祝福』〈角川文庫〉2004.01初版/単行本 2000.12 角川書店
『完璧な病室』〈福武文庫〉1991.12初版(絶版)/単行本1989.09 福武書店
『冷めない紅茶』〈福武文庫〉1993.06初版(絶版)/単行本1990.08 福武書店

あと、文庫化していない単行本は現在6点あります。
『まぶた』〈新潮社〉2001.03
『やさしい訴え』〈文藝春秋〉1996.12
『沈黙博物館』〈筑摩書房〉2000.09
『貴婦人Aの蘇生』〈朝日新聞社〉2002.02
『博士の愛した数式』〈新潮社〉2003.08
『深き心の底より』〈海竜社〉1999.07(エッセイ集)(現在在庫切れ)

このうち『博士の愛した数式』のみ所有しています。
(参考文献「ユリイカ 2004年2月号/特集・小川洋子」

文庫本も初期の作品はすでに在庫切れにされていて、なかなか入手が困難です。特に福武文庫は、版元が福武書店からベネッセに改名し、福武文庫のレーベルもなくしてして絶版にされたので、よけい探しにくくなりました。古本屋でも福武文庫は別の棚にまとめていることが多いので、見落としがちです。
amaozn.co.jp で書誌データを集めたら、福武文庫も古本なら出品者がいるようです。でも通販するのはもう少し実地で探してからにしたいです。本を求めて古本屋を彷徨(さまよ)うのも楽しみのうちなので。

   ◆   ◇   ◆

そういえば、康生のブック・オフ、二月半ばに閉店したみたいです。半端に狭いし、周囲のビルから店舗が撤退しているし、寂れた感じでしたからね。康生町という街自体、岡崎市の中心街としての求心力を失っています。


2004/02/29(日)◆ おすすめメールマガジン情報@読めるようになるメルマガ20誌

「ウィークリーまぐまぐ[総合版増刊号] 2004/02/27 号」の〈おすすめメールマガジン情報@読めるようになるメルマガ20誌〉にてうちの『旧い漢字の使い方』が紹介されて、びっくりしました。

まぐまぐさんは有料で「ウィークリーまぐまぐ」にメールマガジンの紹介広告を打てるのですが、最低でも三万円かかります。

《参照》
ウィークリーまぐまぐ・既刊メールマガジン有料紹介コーナー2004年3月

もちろんうちはお金を出して載せてもらったわけではありません。だいたいメールマガジンでの儲けなんて一年半近くかけて、amazon.co.jp のアフィリエイトプログラムを含めても数千円にしかなっていません。それでもうちのつたない文章が、何か読者さんの役に立つと思って紹介してくださった、まぐまぐのスタッフに感謝します。

昔に読んだ話ですが、人間は本を書くとき、どんなにがんばっても自分の知識の三分の一ぐらいのことしか書けないそうです。他人の書いた文章を読んで「このくらい自分でも書ける」と思っても、いざ書いてみるとその半分のレベルにも達しなくて愕然とするのです。
本をメールマガジンに置き換えると、ひしひしと実感します。
うちも書いている本人はマガジンの内容の倍の知識を吸収できるのですが、読者さんにどれほど役に立っているのか心配です。発行者が楽しんで調べたことをまとめているだけの文章ですが、読んで下さる方に役に立っていればいいなと思います。


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