国家が誕生した古代からソ連崩壊後の21世紀初頭までのロシアの歴史を紹介する。
政治・経済、支配者の移り変わり、外交の面を中心に解説する。
教科書的な文章とレイアウト。多くの図版(一部カラー)と短いコラムを織り交ぜる。細かい数値を読み流せば難しい文章ではない。
『図説 ロシアの歴史 (ふくろうの本)』
栗生沢猛夫(くりうざわ・たけお)
出版社: 河出書房新社(ふくろうの本)
発売日: 2010/5/20
単行本(A5判変形ソフトカバー): 175ページ
商品の寸法: 21.6 x 16.8 x 1.6 cm
ソ連時代は公開されなかった事件についても触れる。
社会主義初期に農業の集団化に抵抗して殺された人も多かった。
農奴制度が近代まで残っていたことは、個人の意思を無視した支配者・指導者の考え方に大きく影響しているように思う。
世界史の授業ではここまで掘り下げた話は教わらなかったし、ソ連崩壊後の流れもまとめて知ることが出来てためになる。
《目次》
第1章 ロシアという国
第2章 キエフ・ロシア(キエフ大公国)―ロシア史の揺籃時代
第3章 「タタールのくびき」―モンゴル支配下のロシア
第4章 モスクワ大公国―ユーラシア帝国への道
第5章 近代ロシア帝国1―貴族と農奴のロシア
第6章 近代ロシア帝国2―苦悩するロシア
第7章 ソヴィエト・ロシア―社会主義をめざすロシア
第8章 ペレストロイカからロシア連邦へ―今日のロシア