日本の暦、二十四節気のひとつ「大寒(だいかん)」。
冷気が極まって、最も寒さがつのる時期です。
今年(2011年)は1月20日です。
▼国立天文台 天文情報センター 暦計算室
太陽・月・星など天体の運行の予測のほか、日本の暦、カレンダーの基準となる資料を提供。
◇寒の水(寒中、とくに大寒の日の朝に汲んだ水)
◇寒餅(寒の水を使い、寒中についた餅)
◇寒たまご(大寒の日に生まれたタマゴ)
二十四節気のうち、小寒の初めから大寒の終り(節分)までの期間を「寒中」「寒の内」「寒」と言います。
小寒の季節に入ることを「寒の入り」、大寒が終り立春の日になることを「寒明け」と言います。
立春の前日が「節分」です。
2011年の小寒は1月6日、大寒は1月20日、節分は2月3日、立春は2月4日。
「寒中」は一年中で寒さが最も厳しくなる時期。
寒稽古、寒行、寒垢離(かんごり)など耐寒の行事が行われます。
寒気を利用する氷餅、凍り豆腐、寒天などが製造される時期です。
《寒の水》
寒中は雑菌が少なく水質が最も良いとされ、「寒の水」を使って寒紅の製造、酒・醤油・味噌などの寒仕込み、刀研ぎ、鏡研ぎ、紙漉きが行われます。
寒中に汲んだ水を「寒の水(かんのみず)」と呼びます。
とくに寒に入って9日目の「寒九(かんく)」の日に汲んだ水は「寒九の水」と呼ばれ、薬になるとされました。(2011年は1月14日)
大寒の朝に汲んだ水は1年間腐らないとされ、容器などにいれ納戸に保管する風習もあるらしい。
「寒の水」は延命の水と言われ、そのまま薬として飲んだり、服薬に用いたり、薬を煎じたり、餅をついたり味噌を仕込んだりするのに使うようです。
《寒餅》
寒中についた餅、または寒の水でついた餅は「寒餅」といって日持ちがするそうです。食べると健康になるともいわれます。切り餅にして水に浸したまま保存する風習もあるそうです。
《寒たまご》
旧暦で、一年を5日または6日ごとに72に分ける「七十二候(しちじゅうにこう)」という区分があります。もとは古代中国で考案された季節を表す方式で、日本の気候風土に合うように何度か改訂されました。
七十二候のひとつ「鶏始乳」(春を感じた鶏が卵を産み始める時期)が、大寒の期間中に当たります(暦によって異同があります)。
これに関連して、大寒の日に生まれた卵(寒たまご)を食べると1年健康に暮らせるとか、金運が上昇するとか言われます。
とりあえず、手軽な「寒の水」を飲むところから試してみましょうか。
《開運・暦》
◇開運のための願掛け手帳@夏貸文庫
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